Open Access救急科専門医を目指す専攻医の職業満足度調査(Career satisfaction among emergency medicine residents in Japan)
Author(s) -
Takashi Shiga 志賀 隆,
Toru Hifumi 一二三 亨,
Yusuke Hagiwara 萩原 佑亮,
Norio Otani 大谷 典生,
Hiroshi Tanaka 田中 裕,
Minoru Nakano 中野 実,
Yasuhiro Kuroda 黒田 泰弘
Publication year - 2021
Publication title -
nihon kyukyu igakukai zasshi: journal of japanese association for acute medicine
Language(s) - Uncategorized
Resource type - Journals
ISSN - 1883-3772
DOI - 10.1002/jja2.12589
Subject(s) - medicine , family medicine , traditional medicine , emergency medicine
要旨 【目的】 新専門医制度のなか救急医の確保が課題となっている。過去に若手救急医の職業満足度の報告はあったが全国調査は限られている。本研究では救急科専門医を目指す専攻医の職業満足度を調査し各々に影響を与える因子を明らかにすることを目的とした。 【対象】 2018年度の専門医試験受験時に職業満足度について受験者にアンケートを実施した。その後最尤法・プロマックス回転にて因子分析を行った。職業満足度を従属変数得られた因子を独立変数とし多変量ロジスティック回帰分析を行った。 【結果】 回答は427名で回収率は98.2%であった。男性は332名80.8%であった。因子分析にて満足度を規定する因子として指導環境因子労働環境因子個人学習因子ストレス因子が抽出された。高い職業満足度ありは137名36.6%であった。ロジスティック回帰分析にて高い職業満足度と有意に関連したのは指導環境因子Odds比2.18, 95%信頼区間1.43–3.33労働環境因子Odds比1.78, 95%信頼区間1.25–2.53個人学習因子Odds比1.55, 95%信頼区間1.02–2.36の3因子であった。Fisherの正確検定にて職業満足度と他科転向の意思には有意な相関はなかった。 【結語】 高い職業満足度のために指導環境労働環境個人学習の整備が必要であることが示唆された。