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小児におけるCOVID–19の特徴と救急診療上の注意点(Characteristics and considerations in the medical treatment for COVID–19 in children)
Author(s) -
Kazunori Imai 今井 一徳,
Asako Matsushima 松嶋 麻子,
Shinji Saitoh 齋藤 伸治
Publication year - 2020
Publication title -
nihon kyukyu igakukai zasshi: journal of japanese association for acute medicine
Language(s) - Uncategorized
Resource type - Journals
ISSN - 1883-3772
DOI - 10.1002/jja2.12490
Subject(s) - covid-19 , medicine , virology , sars virus , betacoronavirus , infectious disease (medical specialty) , outbreak , disease
要旨  小児における新型コロナウイルスSARS–CoV–2による感染症COVID–19は軽症患者が圧倒的に多く重症化する割合や死亡の割合は非常に小さい。重症化した小児では喘息を含む慢性肺疾患心血管系疾患免疫抑制状態の患者が多く基礎疾患をもつ小児では特に注意を要すると考えられている。最近小児COVID–19の確定または疑い患者において肺炎像がないにもかかわらず長引く発熱腹痛心機能低下などを伴い強い炎症反応を呈する症例が報告されているがSARS–CoV–2感染との関連はまだ不明な点が多い。小児の特徴として不顕性感染が多く家族内や地域医療機関において感染源となることが懸念されている。救急医療の現場では不顕性感染の可能性を考慮した感染予防策が必要である。一方感染予防対策としての外出制限や休校措置は健康な小児に対し予想を超える精神的・身体的な影響を及ぼしている可能性がある。身体症状を訴えて受診するなかに精神的なサポートを必要とする小児や社会的に孤立し救急外来への受診が唯一の社会的接点になっている小児がいる可能性を考慮して必要に応じソーシャルワーカーなど多職種と連携して対応することが重要である。

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