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救急外来における敗血症1時間バンドル導入の影響と実現可能性(The feasibility and impact of implementing “Hour–1 bundle” sepsis treatment in the emergency room: a retrospective study)
Author(s) -
Akira Sasaki 佐々木 朗,
Machi Yanai 柳井 真知,
Takeshi Morimoto 森本 剛,
Koichi Ariyoshi 有吉 孝一
Publication year - 2020
Publication title -
nihon kyukyu igakukai zasshi: journal of japanese association for acute medicine
Language(s) - Uncategorized
Resource type - Journals
ISSN - 1883-3772
DOI - 10.1002/jja2.12486
Subject(s) - medicine , sepsis , emergency medicine
要旨 【目的】 救急外来emergency room: ERにおける敗血症1時間バンドル導入の影響と実現可能性を検討する。 【対象】 ERで勤務する医師看護師ER救命士にレクチャーやポスターにより1時間バンドルの周知を行いERへのタイマー設置などを行った。ERで敗血症が疑われて抗菌薬が投与され集中治療室へ入室した患者を対象とし導入前の2017年10月1日から6か月間と導入後の2018年12月1日から6か月間について院内死亡率およびバンドル達成率を検討するための歴史的コホート研究を行った。 【結果】 患者は導入前導入後でそれぞれ61人83人であった。導入前導入後のICU入室時のSOFAスコアは8IQR 5–1195–12最終的に感染症であった患者は41人67%65人78%であった。全体の1時間バンドル達成率は導入前16%10人導入後40%33人p=0.003と改善したが院内死亡率は導入前30%18人導入後39%32人p=0.29と有意な改善は認めなかった。なお従来の3時間バンドルの達成率は導入前70%導入後86%p=0.04であった。 【結語】 ERにおいて敗血症1時間バンドルの導入によりバンドル達成率は改善したが院内死亡率は改善しなかった。1時間バンドルの有効性についてはさらなる検討が必要である。

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