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敗血症性DICに陥った子宮腺筋症の1例(A case of uterine adenomyosis complicated by septic disseminated intravascular coagulation)
Author(s) -
Shinya Hara 原 真也,
Tsubasa Murakami 村上 翼,
Seiji Hirota 廣田 誠二,
Yuichi Shimazu 島津 友一,
Hirofumi Yamasaki 山崎 浩史,
Kingo Nishiyama 西山 謹吾,
Yuka Kai 甲斐 由佳
Publication year - 2017
Publication title -
nihon kyukyu igakukai zasshi: journal of japanese association for acute medicine
Language(s) - Uncategorized
Resource type - Journals
ISSN - 1883-3772
DOI - 10.1002/jja2.12238
Subject(s) - disseminated intravascular coagulation , medicine , adenomyosis , coagulation , uterus
要旨 子宮腺筋症はしばしば経験するがこれまでに腺筋症内に感染を来し敗血症に陥ったという報告はほとんどない。今回敗血症性DICdisseminated intravascular coagulationに陥った子宮腺筋症の症例を経験した。内科的治療に抵抗性であったが子宮を摘出することで全身状態はすみやかに改善した。症例は50歳の女性。以前から月経周期不整であった。前日から発熱と下腹部痛を訴え来院時に強い反跳痛と筋性防御を認めた。骨盤部MRI検査で子宮は12cmに腫大していたが明らかな感染の所見はなかった。子宮腺筋症に感染を併発した敗血症を疑い抗菌薬治療を開始した。入院3日目にはSOFAスコアは12点に急性期DICスコアは6点に上昇した。内科的治療では改善が見込めないと判断し同日に腹式子宮全摘術を施行した。摘出した子宮の割面から膿汁の流出を認め腺筋症内に感染を合併していたことが判明した。術後すみやかに循環動態が回復し炎症反応も低下した。子宮腺筋症に感染を合併した場合確定診断を得るのは難しい。自験例のように敗血症性DICに陥ることがあり内科的治療が奏効しない場合は手術を考慮する必要がある。

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