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創内持続陰圧洗浄療法と局所陰圧閉鎖療法を用いて下肢を救済し得た壊死性筋膜炎の1例(Leg salvage in necrotizing fasciitis by combining intra–wound continuous negative pressure and irrigation therapy with negative pressure wound therapy: a case report)
Author(s) -
Sumihiro Shirai 白井 純宏,
Yasuhiro Gushima 具嶋 泰弘,
Junichi Maehara 前原 潤一,
Youkou Omaru 王丸 陽光,
Kensuke Kiyokawa 清川  兼輔
Publication year - 2017
Publication title -
nihon kyukyu igakukai zasshi: journal of japanese association for acute medicine
Language(s) - Uncategorized
Resource type - Journals
ISSN - 1883-3772
DOI - 10.1002/jja2.12153
Subject(s) - medicine , negative pressure wound therapy , fasciitis , surgery , pathology , alternative medicine
要旨 皮膚欠損を伴う創傷においては創傷治癒を促進するために局所陰圧閉鎖療法NPWTが一般的に行われているが感染創に対しては使用できない。今回下肢の救済が困難と思われた壊死性筋膜炎に対し創内持続陰圧洗浄療法IW–CONPITとNPWTを用いて治療を行い最終的に植皮術で治癒し下肢を救済し得た1例を経験した。患者は67歳男性で糖尿病を指摘されるも未治療であった。8日前より右下腿の発赤・腫脹が出現し近医で抗菌薬内服による加療を行うも右下腿の発赤部より排膿を認め当院紹介となった。血液検査で著明な炎症所見およびCTにて右下腿筋膜に沿って液体貯溜の所見を認め壊死性筋膜炎の診断であった。入院3日目にデブリードマン施行し連日創部の洗浄処置を行った。10日目よりまずIW–CONPITを導入し以後感染が沈静化したため34日目にNPWTに変更した。その後肉芽形成が良好であったため入院55日目に全身麻酔下で分層植皮術を施行した。術後14日目には最終的に創部は完全に上皮化し歩行可能となった。感染創に対してNPWTにIW–CONPITを併用することは感染コントロールしつつ創管理を行うことが可能であり非常に有用な治療法であると考えられる。

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