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1. 目的 平成 17 年に制定された食育基本法[1]により食育 の重要性が強調され,食教育に携わる管理栄養士 への期待が高まっている.食教育は学校での食育 をはじめ,地域での健康教室など様々な場面で行 われており,各対象者に合わせた教育計画をたて た実践事例や効果が報告されている.実践報告の 中では,食習慣が十分に確立されていない園児や 学童を対象とした食教育の実践は多くなされてい るが,子供の食事を担っている保護者への食教育 の方法は確立されていない. 食育は,保育所保育指針[2]において「子どもが 生活と遊びの中で,意欲を持って食にかかわる体 験の積み重ね・食べることを楽しみ,楽しみあう こと」と示されており,幼稚園教育要領[3]におい ては,「望ましい食環境の形成・食べる喜びや楽し さ・食べ物への興味や関心」が示されている.平 成 23 年に示された「第 2 次食育推進基本計画」[4] では,「子供の食育における保護者,教育関係者の 役割」として「子どもが楽しく食について学ぶこ とができるような取り組みが積極的になされるよ う施策を講じる」ことと記されており,教育機関 だけではなく,保護者も子どもの食育に関わるよ う求められている. これまでの食育報告によると,木村ら[5]は,幼 児期の食・生活習慣の形成には集団保育施設での 食育よりも,生活リズムなどの家庭環境や保護者 の食意識・態度・保護者とのコミュニケーション などが大きく影響しているとあり,名村ら[6]の報 告でも保護者の食意識が幼稚園児の食生活,食関 心に大きな影響及ぼしており,園児への食育には, まず保護者への食意識の改善の必要性が述べられ ている. そこで本研究では,幼児の食生活を担う保護者 を対象に食育を行うために,現状の幼児とその保 護者の食生活の実態を把握することを目的とした.

Preliminary research for food and nutrition education to the young children of parents