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従来の除去加工および変形加工に加えて、いわゆる 3D プリンティングである“付加加工”(Additive Manufacturing, AM)が第三の加工法として脚光を浴びている。この加工法 によれば、従来の加工法では得られなかったような形状や 機能を有する部品を製造することができる。また、金属材 料を用いた AM装置の増加により、高付加価値部品の製造 を中心に様々な産業で導入が進んでいる。 Fig. 1(a)に示すように、一般的に AMプロセスでは層 を幾重にも重ねて形状を生成することから、平滑な面を得 ることが難しい 。それゆえに、Fig. 1(b)に示すように、 AMプロセスの後に切削あるいは研削など除去加工による 仕上げ工程が必要となる。 しかしながら、工程が分かれることで、生産性、工作 精度、コストが犠牲となる場合が多い。当社は“DONE IN ONE”(ダン・イン・ワン、工程集約)コンセプトの もと、兼ねてより工程集約による生産性向上に努めてき た。そして、2014年に開催された日本国際工作機械見本市 (JIMTOF2014)にて、切削技術と、レーザーにより金属粉 末を溶融するAM技術“レーザーメタルデポジション(Laser Metal Deposition, LMD)”(Fig. 2)とを融合させたハイブ リッド複合加工機“INTEGREX i-400AM”を開発、販売開 始し次世代生産のあり方を提案した。 ハイブリッド複合加工機の発表から 4年、ゼロから形状 を生成する 3Dプリンティングだけではなく、ある部品に 対し異材を付加することにより、その部品の持つ耐久性や 機能性を向上させるコーティングにも需要が多いことがわ かってきた。異材コーティングにおいてはベースとなる部 品(母材)の成分とコーティング材料の成分とが混ざり合 う希釈によるコーティングの機能低下がしばしば問題にな る。また、産業部品は大小厚薄様々であり、特に小さく薄 い部品へのコーティングでは、レーザー入熱による部品変 形や金属組織への影響が懸念される。また、コーティング 箇所が局所的な場合は、狙った部位に対し正確に粉末を供 給する必要がある。 これらの課題に対する回答として、戦略的イノベーショ ン創造プログラム(SIP)にて、大阪大学を中心としたプロ ジェクトチームにより“直噴型レーザーコーティング技術” 直噴型レーザーコーティング技術によるレーザーメタルデポジションを 融合した工作機械の紹介

Introduction of Machine Tool Hybridizing with Laser Metal Deposition Using Perpendicular Powder Feeding Technology