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一般に炭 素材は ,骨 材 コークスと粘結 材を混練 し,こ れを成形焼 成す ることによ って製造 され る。 しか し,こ の方法では,高 密 度の炭素 材は得 られに くく,ま た,長 期間の工程 を必要 として いる。このため,最 近,炭 素材 の新製造法 の開発が多数試み られてい る。その一つ と し て,粘 結 材 を 使用せずに炭 素材 を製造 する方 法 が あげ られ る。たとえ ば,仮 焼 コークスを原料 としたH.I.P. (Hot isostatic press)1)や 超高圧下加熱2,3)に よ る高 密 度炭素材の製造法,あ るいは,焼 結促進剤を添加 した原 料粉 末を 加 圧 焼 成す る ことによる高密度炭素 材 の製 造 法4~6)があ る。 また,い く分かの揮発分を含む,い わゆ る半 成コークス,あ るいは それに類する素材 を原料 と し た常圧下焼 成による炭素材 の製造法があ る。た とえば, 改質 ピッチを使 用す る方法7~11),メ ソカ ーボ ンマイク ロ ビーズを使 用する方法12),低 温乾留 ピッチ コー クスを使 用す る方法13)等が試み られている。 一方 ,粉 体 の性質 に与え る磨砕の影響 については,メ カ ノケ ミス トリーと して広範囲の研 究が な され ている。 その中で粉体 の焼結 に関す るものでは,そ の成形性,お よび焼結性が原料の磨砕あ るいは粉砕 によ り向上す る例 が知られている14)。炭素類 においても磨砕 に関 して多く の研究 が行われてい るが,炭 素類の焼結性 に与え る原料 粉末 の磨砕の効果を調べた例はみあた らない。 そこで筆者 らは試料 として約500°C で製造 された コー クス(生 コークス)を 選 び,こ れ を長時間磨砕 した後,成 形後,高 温処理する ことによ り,炭 素焼成体の製造を試 み た。本報告では,磨 砕に ともな う原料 コークスの性状 変化,お よび得 られた焼成体 の2,3の 物性 について述べ る。 *九 州工業技術試験所:佐 賀 県鳥栖市宿町 **現 在 ,CPC研 究会,日 本産業技術振興協会:東 京 都港 区西新橋2丁 目7番 地

Preparation of Strong and Hard-Type Carbon Solids from Ground Petroleum Coke Powder