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睡眠時の生体信号の変化をマルチテレメータシステムを用いて測定し, ブラキシズム発現前後の生体現象の変化を検討した.ブラキシズムは咬筋筋活動より判定し, 下顎運動様式によりクレンチングとグラインディングに分類し, 睡眠段階, 脳波周波数ならびに心拍数の変動について解析を行った.1. ブラキシズムは顎運動様式により, クレンチング24.1%, グラインディング58.9%, 同一期間内に両方のタイプが存在する複合型は17.0%の率で分類された.2. ブラキシズムの筋活動量は9.3%MVCであり, その持続時間は平均9.1秒であった.またグラインディングに対して, クレンチングは有意に平均筋活動量が大きかったが, 持続時間に関して有意差は認められなかった.3. 睡眠段階はブラキシズムの発現に伴い, 浅化する傾向にあった.またその程度はグラインディングにおいてより顕著であった.4. 脳波の周波数成分はブラキシズム発現後に有意に高域にシフトしていた.またクレンチングとグラインディングを比較すると, ブラキシズム発現前後を通じてグラインディング時の脳波はより高い周波数を示す傾向にあった.5. 心拍数はブラキシズム発現前の48秒前より有意に増加し, ブラキシズム発現直後にピークを持ちその後減少していた.

Analysis of biological signals during sleep associated bruxism.