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Phytoremediationによる重金属汚染土壌の改良は, 汚染金属の吸収に優れた植物を選定し適用することが重要である。本報では珪砂栽培法を用い, 葉茎組織にウランを高濃度に蓄積可能な植物 (5科32種) , ならびにこれらの種あるいは科におけるウラン吸収の傾向を特定することを目的とした。さらに, 本研究と既報の土壌栽培を比較し, Phytoremediation植物の選定方法を提案した。珪砂栽培法により試験された植物において, 葉茎部のウラン濃度は種によって差異があることが確認された。植物各科のウラン濃度の平均値は, アカザ科とマメ科に属する植物において高値を示した。一方, イネ科に属する植物のウラン濃度は, 他の科との比較において顕著に低値を示した。特定の植物種において, ウランの吸収量がクエン酸の存在により増加したことが確認されたことから, Phytoremediation植物の選定栽培試験は, 本研究のように実際の汚染土壌におけるキレート添加剤の適用を再現した手法を開発し適用することが重要であるといえる。本試験の結果と土壌を用いた既往の研究結果との一致から, 珪砂栽培法は多岐に及ぶ植物種のウラン吸収傾向を特定し, ウラン汚染土壌のPhytoremediation植物を選定する手法として有効であることが示唆された。

Screening of Potential Phytoremediation Plants for Uranium-contaminated Soils: A Sand Culture Method and Metal-removal Model