English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Free Plan

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

25 はじめに 生命現象を理解する上で,目的とする分子や組織を「生き たまま」,「in vivo」で捉えることは,きわめて重要である.近 年,生命科学の分野では,標的とするタンパク質やRNAなど, 生体内の細胞・組織・個体における局在や挙動を可視化 し,その動態を画像として解析するイメージング技術が目覚 ましく発展してきた.特に注目されている手法のひとつが種々 の蛍光タンパク質を利用したバイオイメージングである.顕 微鏡分野における高解像度の光学系や,画像解析など,手 法の技術革新も著しい.様々な新しい光学顕微鏡のうち,多 光子(2光子)励起顕微鏡は,生体組織試料を低侵襲,かつ 低光毒性な条件で長時間観察可能なことから,生体内で解 析をおこなう重要なツールとして注目されている(Helmchen and Denk 2005, Benninger and Piston 2013).特に,免疫学や 神経科学など医薬学分野において広く浸透し,その重要性が 指摘されている(Miller et al. 2002, Stosiek et al. 2003).しか し一方で,植物分野における2光子顕微鏡の応用は,いまだ 広く普及するには至っていない.その原因として,(1)機器 自体が高価かつデリケートであること (2)葉緑体や細胞壁な ど,観察を妨げる植物特有の構造があること (3)植物での 報告例が少なく応用範囲が不明であること,などが上げられる. 本稿では,この2光子顕微鏡について,その特徴と植物にお ける観察例,および今後の可能性について簡単に紹介したい.

<I>In vivo</I> live-cell imaging in plant tissues by two-photon excitation microscopy