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放射線障害防止関係法令では,放射線による外部被ば く管理のために,周辺線量当量(H* (10))による線量 測定を義務付けている。そのため,加速器施設,原子力 発電所及び RI施設では,様々な線量計を使って,放射 線作業場所,管理区域境界および事業所境界における環 境モニタリングを行っている。 中性子のモニタリングには,リアルタイム性を持つレ ムカウンタが広く用いられている。レムカウンタのエネ ルギー特性は,中性子フルエンス -周辺線量当量換算係 数(以下,換算係数)曲線に近似しているので,その指 示値を直接,線量当量値として読むことができる。しか しながら,中性子エネルギー 10 eV~ 100 keVの間では, エネルギー特性は換算係数を過大評価することが知られ ており,このエネルギー領域の中性子が多い環境下で モニタリングする場合,線量当量を過大評価することに なる。加えて,レムカウンタは 10 kg程度の重量を持つ ことから,可搬型装置としては操作性が悪いという難点 がある。 また,作業場所における積算線量モニタリングでは, レムカウンタ型熱ルミネセンス線量計が使われる場合 もある。この線量計は,ポリエチレンブロックの中に熱 中性子吸収層と熱ルミネセンス線量計を内蔵しており, レムカウンタと類似の構造を持つ。従って,この線量 計のエネルギー特性はレムカウンタと同じ傾向を持つ。 筆者らの属する(株)千代田テクノルは,CR-39とコ *1(株)千代田テクノル大洗研究所;茨城県東茨城郡大洗町成 田町 3681(〒 311–1313) Oarai Resear h Center, Chiyoda Te hnol Corporation; 3681 Naritaho, Oarai-ma hi, Higashiibaraki-gun, Ibaraki 311–1313, Japan. E-mail: maki-d@ -te hnol. o.jp *2 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター;宮 城県仙台市青葉区荒巻字青葉 6–3(〒 980–8578) Cy lotron and Radioisotope Center, Tohoku University; 6-3 Aoba, Aramaki, Aoba-ku, Sendai, Miyagi 980–8578, Japan. Jpn. J. Health Phys., 45 (4),335~ 341 (2010)

Development of Neutron Dosimeter Using CR-39 for Measurement of Ambient Dose Equivalent