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1,は じめ に 超 大橋 や超高層建 築で は,希 な確率 の強風 を設 計 の対 象 とす る ことにな る。 この よ うな強風 は,わ が 国で は台 風 によ って もた らされ る事が多 い。 と ころで,台 風 によ る強風 は年毎 の変動が大 きいので,再 現 期間の 非常 に畏 い,希 な強風 の確 率を観 測値 の極 値分布 よ り推定 す るこ とは,至 難で あ る。 これ を克服 す るには,台 風 の統 計 的性 質 に基 づ いて, モ ンテ カル ロ シ ミュ レー シ ョンを行 うか,あ るいは確率 論手 法 を用 い るか,ど ち らかを選択 す る ことになる筈で ある。 これ まで光田 ら1),2〕は,モ ンテカル ロ シ ミュ レー シ ョンを行 い,筆 者 ら3)は 確 率論手法 を用 いた。 この岡 者 は,用 いる仮定 が同一 な らば,同 じ結 果 を得 な ければ な らない。 筆者 は,比 較 で きる機 会が あれば考察 して お く必要 が あ り,そ れが 研究 の進歩 にっ なが る もの と思 って い た。 最近,台 風 について の資料 を幾分 整理 す ることが で きた ので,本 学会誌 に掲載 された シ ミzレ ーシ ョンの結果2)を 確 率論手 法で 再現 す る ことを試 み た。 もっと も シ ミュ レー シ ョン解析 は,特 質上,確 率 論手法 に較 べて は るか に 自由度 が あ る。 従 って確 率論 手法 で用 い たモ デル を シ ミュ レー シ ョンで追跡 す ることは,常 に可能で あ るが, その逆 は,必 ず しも実行 で きない。 そ こでモデル の簡略 化や便宜 的 なモデルへ の置換 も行 って いるが,そ れに し て も両者 に幾 らかの隔 た りが あ り,今 後研究 を要 す る事 項を得 たので報 告す る。

On the extreme value distribution of annual maximum wind speed at the strait of Akashi by a probabilistic procedure