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今後ばねは軽量化す る方向にあ り, それに伴 って高応 力化す ると考 え られ る. そのため, 今まで以上 に材料欠 陥が問題 となるが, 材料欠陥の一つで ある脱炭 はばねの 疲 労寿命を低下 させ るため, ばねの製造にあたって前 も って脱炭層深 さを知 ってお くことは重要な ことである. しか し, 実際に脱炭層深 さを測定す るには顕微鏡や硬 さ 試験に よる破 壊検査に よっているため, 測定位 置や試料 数 に限界があ り, 非破壊でかつ迅速 な脱炭検出法が待た れ ていた. ところで, 金属材料に交番磁界 を作用 させたとき誘起 されるうず電流 を利用 した脱炭検 出装 置が今 までに1~ 2例 あることはあったが, 脱炭層深 さとの相関が悪 く実 用 にまで至 っていなか った. しか し, うず電流 を用い る 方法は簡便で脱炭測定には適 していると思 われ るので, 種 々検討 してみた. その結果, ほぼ定量的に脱炭層深 さ を測定できるまでに なったので, この脱炭検出装 置の性 能 と測定例 につ いて報告する. 一方, 脱炭 の大小を非破壊 で判別で きれば, 脱炭の著 しいものは低応力ばねに引当てるなどの配慮がで き, ば ねの品質をよ り安定化 させ ることはで きるが, 材料在 庫 の関係か ら常 にこの ような手段 を講ず ることがで きると はか ぎらない. 脱炭材で も簡便 な方法で疲労寿命が延ば せ る方法があるならば これにこした ことはない. そのた め, ばねに携 わるもの としては身近な ショッ トピーニ ン グ条件をいろいろ変え ることにより脱炭材 の疲労寿命を 延 ばす方法 につ いて実験したが, シ ョッ トピーニ ングだ けでは寿命 を改善で きる限界 の脱炭層深さが存在す るこ とがわか った. そこで, この内容について検討 した結果 について も報告す る.

Measuring Decarburized Depth for Steel with Eddy Current and Improving Fatigue Life of Decarburized Steel