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1.始 め に 高齢化に伴 う介護問題の一つに寝たきり高齢者の介護があ る.寝 たきりの高齢者の介護では必ず家庭に誰かがついてい なくてはならず,自 由に外出,家 事を行なうことができない. しかし現在の家庭では夫婦共稼ぎなど常に介護者がいること を保つことが難しく,ヘ ルパーも常に特定の家庭にいること は不可能である.そ のため高齢者の自立や家庭以外の場所か らでも介護を行うための福祉機器が必要となる.本 研究室で はこの問題に対処するため,高 齢者の自立した屋内歩行支援 や寝たきり高齢者のための搬送支援を行うための天井走行型 ロボットアーム[1],そ して仕事先や離れて住む家からこの ロボットアームを遠隔から操作とテレビ電話によるコミュニ ケーションを同時に行うことでの遠隔介護システム[2]の 開 発研究を行ってきた.し かし介護者が安心 して外出をするた めには外出先からでも介護ができるための携帯可能な介護端 末が必要 となる.そ こで本研究では,携 帯電話を利用した介 護端末を導入することを試みた.そ して携帯端末と固定型の 介護端末 との両方からの介護を行なうための,介 護通信シス テムを構築し,携 帯端末と固定端末との両方におけるシステ ム性能評価を行なった.

Development of the welfare sysytem with controle robot arm by cellphone