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2.従 来の研究 と本 研究の 目的及びね らい 2・1従 来の研究:人 体の特徴による人物識別に 関する研究は、例えば、指紋、 目の網膜、虹彩 模様のパター ン、顔の特徴 による人物識別など が挙げ られる。 しか し、それぞれの識別におい て、 まだ幾つかの問題点も考えられる。指紋に よる識別は、犯罪捜査の印象があること、また、 ユーザ によっては接触型の識別装置 を嫌が る 場合があることが考え られる。また、網膜、虹 彩模様 による識別では、識別のたびに識別装置 を覗 くという制約条件が必要とな り、まだ一般 的に浸透 していないのが現状 である。そこで、 制約条件 が少ない顔 の特徴 による識別法が試 みられている。この方法の一例 として、顔の特 徴であ る目、鼻、口などの位置を測定 し、それ らの特徴点間の距離 で人物 を認識す る方法 が ある。しか し、日々の健康状態による顔の変化、 表情の変化、化粧などによって認識 ミスが生 じ、 人物識別法 として まだ解決すべ き課題 が残 さ れていると考え られる。 2-2 本研究の 目的及びねらい:本 研究では、新 しい人体 の特徴 を用いた人物識別方法 と して、 歯並びによる人物識別法を提案する。歯を人物 識別に用いることの利点 として、歯の変形が少 ないことによる認識 ミスの減少、プログラムの 簡素化、また、歯 を見せて映像 を撮るだけで人 物識別ができる手軽さ、非接触での識別が可能 であることな どが考え られ る。本提案方式の応 用システムとして、入室管理システム、パ ソコ ンのログイ ン管理システムを想定 して設計 を 行っている。

A Biometric Facility Access Control System Using the Visible Dental Profile