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1目 的 視覚検 出課 題に対する情動反応とそのパフ ォーマン スの関係を高齢 者と若 年者で比較検討 した。 2方 法 1)被 験者:健 康で正 常視 力(矯 正含む)を 有する高 齢者20名(55-67歳)、 若年者20名(20-28歳) 2)課 題:ラ ンダムに複数回発生する異常シグナル の視覚的検出 を要求す る計 器監視 3)測 定項 目 パフォーマ ンス:異 常シグナル検出に要する時間及 びその見落 とし回数 負の情動:状 態-特 性不安尺度の状態不安、気分プ ロフ ィール検査の抑鬱-落 ち込み、ス トレス-覚 醒 チ ェックリス トのス トレス感の各得点 生理反応:心 電図R-R間 隔、その変動係数、呼吸周 波数 3結 果 1)情 動反応とパフォーマンス 視覚検出能力に有意な群間差あり。一方、負の情動 に関する3つ の質問紙得点と自律神経活動の3つ の生 理指標のいずれにも有意な群間差なし。 2)負 の情動とパフォーマンスの関係 高齢群では、状態不安、抑鬱-落ち込み、ストレス 感の各得点と課題の反応時間の間に有意な相関あり。 また、高齢群では自律神経系の活動レベルと課題の反 応時間の間にも有意な相関あり。一方、若年群では質 問紙得点、生理指標のいずれにおいてもパフォーマン スとの間に有意な相関なし。 4ま とめ 本研究の結果は、課題に対する負の情動反応とその パフォーマンスの関係が加齢にともなって、より緊密 になることを示唆する。

Changes with age in the relation between emotional states and work performance