English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Free Plan

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

大地震や大規模な火山噴火があると,周 辺地域 で引き続き大きな活動が発生するといった 「予測」 がなされることが多い。しか し,こ れ らのいずれ もが定性的な議論に基づ くものであり,信 頼性 に 欠けていた。一方で,南 海地震の前に西 日本内陸 での地震活動が高まる,と いった情報は災害対策 上有益なものであ り,こ のような情報の信頼性 を 上げることは,地 震 ・火山学に携わるものの責務 の一つであると考えられる。 ところが,こ のよう な地震 ・火山活動の相関や誘発現象が普遍的なも のであるか どうかさえ,十 分 に議論 されて こな かった。また,最 近政府が公表 している 「長期評 価」に見 られるように,現 在の科学は個別の地震・ 火山噴火の特質を理解することに留まっていて, 複数の活動の相互作用に関しては殆ど理解が進ん でいないのが現状である。ようや く1990年 代の初 めから,ク ーロンの破壊基準に基づいたクーロン 破壊応力または関数(ΔCFSあ るいはΔCFF)が 導入されたことにより,断 層運動や火山活動に伴 う周辺の地震活動の変化やその他の地学現象 との 関連性が定量的な議論 がされるようになった。一 方で,統 計手法の高度化 もあ り,活 動の相関が見 かけのものであるのかどうか,を 客観的に見るこ とも可能となって きた。 このような背景があって,ク ーロン破壊応力の 研究を進めていた遠田 ・橋本の二人の問で地震活 動等の相関とトリガリングをテーマにした研究集 会 を開催 しようと相談 していた ところ,平 成13 年度京都大学防災研究所共同研究研究集会(特 定) として,「地震 ・火山噴火活動の相関とトリガリン グ」(研究代表者:橋 本 学)が 認められた[京 都 大学防災研究所(2002)]。 平成13年7月17日 ~ 18日 に京都大学宇治キャンパス内化学研究所共 同研究棟大セミナー室において開催 したところ, 68名 の研究者の参加を得,2日 間に30件 の発表 と2時 間に及ぶパネルディスカッションがなされ た。本特集は,こ の研究集会で発表された論文の い くつかを収録 したものである。この研究集会の 趣旨は,2000年 夏の伊豆諸島での活動に見 られ るような地震 と地震,地 震と火山噴火,さ らには 他の地学現象 との相関について,そ の物理的な機 構を明らかにするため,観 測事例の報告 と静的あ るいは動的な力学モデルによる理論的な研究成果 をつ きあわせ議論 し,将 来の地震発生 ・火山噴火 予測の基礎 を与えることを目指す というものであ る。 まず,原 因と結果が時空間的に近接 していると 考えられる事例について,最 近の活動を取 り上げ て議論 した。植 木 ・三浦(2002,本 特集)は, 1998年 岩手山周辺の火山・地震活動について,現 地での地震 ・GPSの 臨時観測で得 られた豊富な データに基づ き,複 数の火山性変動の力源を同定

Introduction to the Special Issue on “Correlation and Triggering Between Earthquakes and Volcanic Eruptions”