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─ 39歳の死因の第 1位は自殺であり,若い世代の自 殺に注目が集まっている。とりわけ,15─ 34歳の死 因の第 1位が自殺である国は先進 7ヵ国の中で日本の みであり,国際的にみても日本における若年者の自殺 が深刻な状況にあることがわかる(厚生労働省, 2017)。 こうした中,日本でも学校現場で自殺予防教育を行 うことの必要性が認識されるようになり,自殺予防教 育プログラムが開発されるようになってきた。例えば, 阪中(2016)は教師向けの自殺予防プログラムと生徒 向けの自殺予防プログラムを,窪田(2016)は北九州 市で自殺予防教育として実践された基本・部分プログ ラムを紹介している。 しかしながら, 我が国の既存プログラムでは,実施 後の児童生徒の感想や,実施者の意図が理解された感 触などが報告されるに留まっており,事前事後の量的 な比較検証が不十分であることが指摘されている(窪 田,2016)。海外においては自殺予防プログラムの効 果検証が行われているものの,実際に明確な効果が確 認されているプログラムが少ないことも併せて報告さ れており,効果検証を実施することの重要性が指摘さ れている(Katz et al., 2013)。若年者の自殺が多い我 が国において,自殺予防プログラムの効果検証を行う 中学生の潜在的ハイリスク群に対する 自殺予防プログラムの効果

Effect of a suicide prevention program in potentially high-risk adolescents defined by behavioral inhibition and behavioral activation systems