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Nishinoshima is a volcanic island located at about 900 km south from Tokyo.On November 20,2013, an appearance of the new land with the volcanic activity was found near Nishinoshima.Nishinoshima has continued active volcanic activity after this,and the island is expanding day by day.Observation of Nishinoshima is carried out continually by various sensors carried by satellites and airplanes,and it is valuable record that gives a hold on the process of the growth of the island. In this report,We divided the situation of Nishinoshima which underwent a change by this eruption during the period every two months including a history of Nishinoshima and, using the image which various sensors took during the period,gathered it up as a record of the changes. 1.はじめに 2013年11月20日,西之島の近傍に火山活動に伴う新 たな陸地の出現が確認された。西之島は,これ以降活 発な火山活動を続けており,流出した溶岩によって島 は日々拡大している。その様子は衛星や航空機に搭載 された様々なセンサにより継続的に観測され,島の成 長の過程を捉えた貴重な記録となっている。 本稿では,西之島の歴史も含め,今回の噴火によっ て変貌する西之島の状況を概ね2か月ごとの期間に分 け,その期間に各種のセンサが捉えた画像を用いて, 変遷の記録としてまとめた。 2.西之島と1973年の噴火 西之島は,1702年にスペインの帆船ロザリオ号に よって発見された東京都小笠原村父島字西之島にある 無人の火山島で,小笠原群島父島の西約130kmの位置 にある(図-1)。火山としては基底の直径約30km, 海底から2,000~3,000mの大きな海底火山の頂部が 海面上に出たものであり,1973年の噴火以前は細長い 島といくつかの岩礁で構成されていた。気象庁による と当時の西之島は長径約650m,幅約200m,面積約 77,000m,標高25mであった。 そして1973年から1974年にかけて,西之島の有史以 来初となる噴火が発生し,西之島新島(当時)が出現 した。この噴火の際の観測は,海上保安庁のYS-11や 小坂(1974)による固定翼の無線操縦水上機などを用 いた写真撮影によって行われた。その間,西之島新島 は1974年6月10日に旧島と結合し,1974年8月3日時 点の海上保安庁の測量では,面積316,000mとなって いる。図-2は,米軍が1947年6月29日に撮影した空 中写真をPhotoshopによりモザイクした画像と,1973 年の噴火後に国土地理院が撮影した空中写真を示して 46 国土地理院 Geospatial Information Authority of Japan 株式会社パスコ PASCO CORPORATION 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 Japan Aerospace Exploration Agency 写真測量とリモートセンシング」VOL.54,NO.1,2015 図-1 西之島の位置図 いる。米軍写真は単なる画像処理により接合したもの であり,歪みを含んでいる。また,画像の方向を特定 することはできなかった。 その後,1990年ごろにかけて新島部分の浸食と再堆 積によって湾内に土砂が堆積してほぼ五角形の島と なった。地理院地図に掲載されている西之島は,1991 年当時の島の測量結果を示している。また,西之島の 確定面積としては2004年の全国都道府県市区町村別面 積調(国土地理院)で0.29kmであることが示された。 3.噴火活動の始まり(2013年11月~12月) 3.1 新たな陸地の出現 現在まで続いている西之島の噴火は,2013年11月20 日に確認された。海上保安庁は,航空機から西之島の 南東約500mの海上に出現した新たな陸地の写真を撮 影した。図-3は2013年11月21日に撮影された新たな 陸地と西之島との位置関係が分かる写真である。海上 保安庁が第128回火山噴火予知連絡会に提出した資料 によると,2013年11月21日時点の新島は楕円形で長径 約200m,短径約100m,高さ約20~30mであった。 3.2 新たな陸地の拡大と空中写真による地形解析 国土地理院は,2013年12月4日及び12月17日に西之 島の空中写真(地上分解能20cm)を測量用航空機によ り撮影し,基本図測量作業規程に準じる手法により新 たな陸地の地形解析を実施した。解析手法は,父島の 電子基準点を用いてGNSS/IMUに基づく基線解析 の結果から写真の外部標定要素を算出し,直接定位に よって作成したステレオモデルから図化や,簡易オル ソ画像作成を実施して地形を判読するオーソドックス な写真測量を用いた。地形の図化は,図化ソフト「図 化名人」を用いて新島の2m間隔の等高線を図化し, 等高線で表せない微地形では標高点を密に取得した。 また,図化後の等高線と標高点から数値標高モデルを 作成し,島の体積を求めた。絶対座標の精度は,西之 島旧島及び周辺の岩礁の位置を基準として水平方向の 標定誤差が1/25,000地形図修正測量の許容範囲内で あることを確認し,標高に関しては撮影時刻と干満時 刻の差及び写真上の砂浜の濡れ具合を参 に満潮時の 海面高さを推定し,標高0mの基準とした。本来であ れば検証点を用いて精度管理を行う必要があるが,現 地で検証点は取得できないため解析で得られた値は推 定値という位置づけとなる。 図-4は,2013年12月17日時点の西之島と新たな陸 地の状況を示している。この時点で,標高は西之島の 最高標高である25mを超え,約39mに達しており,面 積も西之島の約半分ほどの大きさに拡大した。

The change of the Nishinoshima volcanic activity to catch with the image of various sensors