English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Free Plan

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

近年,日本は生活習慣の欧米化に伴う虚血性心疾患や 高齢化による高血圧,弁膜症の増加などにより,心不全 患者が急増している.心不全はあらゆる心疾患の終末像 である.心不全患者は 2030年には 130万人に達し,が んの罹患者数の 100万人を超えるといわれている.心 不全に対する薬物・非薬物治療の進歩はあるものの,依 然として心不全発症後の平均生存年数は男性で 2.3年, 女性で 1.8年と短く,進行癌と同程度の予後不良疾患で あり,入院を繰り返しながら,身体機能が悪化するこ とが特徴である.人口動態統計から,全心疾患における 心不全死亡は 40%と最も多く,急性心筋梗塞の死亡者 数は減少しているものの,心不全が増加の一途をたどっ ている (Fig. 1).我が国の JCARE-CARD,CHART-1研究 において,退院後の再入院率は,6ヶ月以内は 27%,1 年以内では 35%といわれている .さらに,心不全の 罹患者率は高齢になればなるほど高くなり,治療ととも に介護などにかかる負担が増え,社会問題になってきて いる. 今後,日本は「心不全パンデミック」になるといわれ ている.2019年 12月 1日に「脳卒中・循環器病対策基 本法」が施行され,わが国における脳卒中,循環器病対 策,なかでも心不全に対する対策が急務とされ,地域全 体で心不全の予防,治療に取り組まなければならない. 今回,心不全パンデミックにむけての心不全に対する 地域連携の重要性と当院での取り組みを含めて報告する.

Role of the University Hospital as a Regional Liaison Center in Preparation for the Heart Failure Pandemic