English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Plus monthly

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Free Plan

緒 言 ケナガカブリダニ Neoseiulus womersleyi(Schicha)は ハダニ類に対する土着の捕食性天敵として知られてい る。チャでは有機リン剤や合成ピレスロイド剤に対す る感受性が低下した個体群も報告されており,カン ザワハダニの有力な天敵としてその活用が進められてい る。また,果樹においても,ブドウのカンザワハダニ に対し,放飼による密度抑制効果の検討や,各地の果 樹園での本種の薬剤感受性の調査が行われてきた。最 近ではリンゴ園で合成ピレスロイド剤に感受性の低下し た個体群が確認されるなど,ハダニ類の防除に向けた 研究が続けられている。 このようにハダニ類防除へのケナガカブリダニの利用 は,主に永年性作物であるチャや果樹が中心で,野菜類 や花き類ではあまり検討されていない。 本種は,永年性作物以外にも広範な種類の植物を生息 場所とすることが知られており,著者らも露地栽培の キク圃場周辺の雑草で本種を確認している。さらに, 本種によりキクを加害するナミハダニ黄緑型の密度が低 下する事例も観察した。これは,チャや果樹に比べ栽 培期間が短いキクにおいても,本種をハダニ類の防除に 利用できる可能性を示唆している。しかし,キク栽培で はアザミウマ類やアブラムシ類,タバコガ類など多種の 害虫が発生し,これらに対する殺虫剤の散布が定期的に 行われる環境にある。このため,本種の利用には,ハダ ニ類以外の害虫に使用される可能性のある殺虫剤のケナ ガカブリダニへの影響をあらかじめ把握しておく必要が ある。 そこで,奈良県の小ギク産地で採集されたケナガカブ リダニに対する農薬の影響を評価したので報告する。

Effects of pesticides on Neoseiulus womersleyi populations collected from wild vegetation surrounding chrysanthemum fields in Nara Prefecture