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複合めっきの開発には,金属マトリックス中に取り込まれ る機能性微粒子の共析量を制御することが重要となる。共析 量の制御のためには,複合めっきにおける共析メカニズムの 理解が重要となるため,精力的に研究がなされている 。 しかしながら,未解明な点も多く共析メカニズム解明のため にはさらなる知見の集積が必要となる。 最近著者らは,粒子径 1 μmのポリスチレン粒子が 3種類 の異なる官能基(アミノ基,スルホ基,メチル基)を粒子表面 に有する場合に,粒子の共析率がどのように変化するかにつ いて検討してきた 。その結果,以下の知見を得た。 (1)界面活性剤としてセチルトリメチルアンモニウムブロミ ド(CTAB)を添加した系では,ゼータ電位はスルホ基> アミノ基>メチル基の順に正に大きな値となる。 (2)上記(1)の系では,各官能基を修飾したポリスチレン粒 子の共析率は,メチル基 >スルホ基 >アミノ基となった。 これより共析率はゼータ電位の値と相関がない。 (3)共析メカニズムについて検討したところ,ゼータ電位だ けではなく,界面活性剤の粒子表面への吸着挙動が共析 率に大きく影響する。 さらに,ポリスチレン粒子の共析メカニズムの解明には, ポリスチレンの粒子径を変えて複合めっきを行うことが有効 であることが示唆された 。そこで,本研究ではポリスチレ ンの粒子径を 0.2 μmとして複合めっきを行った。その結果, 共析率が前述の 1.0 μmのときとは異なり,スルホ基を有す るポリスチレン粒子の共析率がメチル基を有するポリスチレ ン粒子よりも大きくなることが新たにわかった。これらの結 果を踏まえて共析メカニズムについて検討を行った。 2 .実験方法

Composite Nickel Coating using Polymer Micro/Nanoparticles having Sulfo- and Methyl-Functional Groups