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地球の下部マントルは (Mg,Fe)SiO3 ペロフス カイト相を主要構成鉱物とし, 少量の (Mg,Fe)O フェロペリクレースと CaSiO3 ペロフスカイト相を 含むと考えられている。 このうち, 鉄を含む (Mg,Fe)SiO3 ペロフスカイト相 (以下ペロフスカイ ト相と呼ぶ) とフェロペリクレース中を通じて電荷 は移動している。 電気伝導度は地震波速度とは独立 な観測値であり, 特に水や鉄の含有量, 温度によっ て大きく変化することが知られている (例えば, [1, 2])。 観測で得られる伝導度を解釈するには実験 値と比較することが重要である。 そのため, 電気伝 導度測定を目的とした高圧実験はこれまでに数多く なされてきた。 下部マントル中位から下位に相当す る高圧高温下での測定を行うにはレーザー加熱式の ダイヤモンドセル高圧発生装置 (LHDAC) を使う のが一般的である。 しかしながら, DAC中の試料 はサイズが微小 (直径 100m以下, 厚み数 10m 以下) であるため, 電気伝導度測定には困難が伴う。 Li and Jeanloz[3]によって報告されたペロフスカイ ト相の伝導度は, マルチアンビルプレスを用いて Katsura et al.[4]によって測定されたものよりもはる かに低い。 そのため下部マントル深部の電気伝導度

Measurements of Electrical Conductivity of (Mg,Fe)SiO3 Post-Perovskite using Laser-Heated Diamond-Anvil Cell