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酪農 経営 に おいて粗飼 料 の年 間平衡 給 与は, 種 々 の観点 か ら非常 に重要 な こ とであ る。 しか る に, 西 南暖地 におけ る水 田酪農 をみ た場 合, その飼 料基 盤 と土 地 の利 用形態 あるいは 気象条 件等 か ら平 衡給与 は容易 な ことでは ない。 水 田酪農 の場 合飼 料基 盤 は, 一 部 の畑 あるい は転 換 田 を除 いてほ とん どが水 田裏作 で あ る。 その よ う な状況 で あるの で草種 は, 冬作 では イ タ リア ン ライ グ ラス, 夏作 で は ソル ゴ ーにほぼ限 定 され てい る。 しか も夏 作 は生 産量 が少 ない ためそ の時期 には粗 飼 料不足 とな るの が水 田酪 農経 営 の現状 で ある。 そ こ で, そ れ を補 うために イタ リアン ライグ ラスの貯 蔵 飼 料 を確保 す る必要 があ る。 貯蔵飼 料 と して乾 草 と サ イ レージが考 え られる が, 前者 は西 南暖地 の 気象 条件 等 を考慮 した場合 困難 と思 われ る。 サ イ レージ 調 製量 につ い て も, 以 下 に述 べ る調査地 区 (農家 戸 数6戸) では全給 与量 の25%以 下 と少 ない。 この よ うな こ とか ら, 収穫 作業 を省 力化 し短期 間 に大量 のサ イ レ ージ調製 を行 な うために この地 区 で も47年 からフォ ーレ ージハ ーベ ス タが5戸 共有 で導 入 され た (1戸 は45年 から個人所 有)。 しか し, 共 有の機 械装 備 は トラク タ本機, 作業 機, 運搬 用 ワゴ ンいず れ も1台 で, しか も個人利 用の た めオペ レ ー タは必 然的 に1人 で ある。 その ため ハ ーベス タ利 用 にあたって も種々の時間 的損 失が大きいため十分な省力 効 果が発揮され ない懸 念があ った。 前述した省力化等の 目標 を達成するには, 高能 率の機械を共有の利点を生か して, さらに効率 的に稼働 させることが必要である。 そ こで, まず稼 働 実態 を調 査 し, 問題点 を摘 出 し て作業 の効率 化 を図 るた めの方策 を検討 す る と とも に試算 を行 ない, その 後 の改 善 された作 業 の実態 に つい てさ らに調査 を行 な ったので報 告す る。 なお この研 究 は, 福 岡農 試経営部 (農機具, 畜 産, 経 営研 究室), 福 岡県種 畜場 が担 当 し, 関係専 門技 術員, 糸島 農業改 良普 及所 お よび 糸島 地方酪 農協 同 組合の協 力の もとに, 昭和46~49年 の4年 間遂行 した 「水田酪農 経営 の技術確 立総 合化 試験 」の 中で 行 な った もの で ある。

On the Operations of Forage Harvester on Dairy Farming in Paddy Field Area