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たいと思います。 私は,コーディネーターということで,同時に司 会を承っております米田と申します。今回のシンポ ジウムは,生薬を各団体でいろいろな形で作るとい うふうな話が出てくることがありまして,では作る ということの中で,今は,生薬の確保は本当に厳し いのかどうなのかという議論も一方でされています。 例えばよく「生薬が危ないよ」ということになって きたときに,「甘草は?」「麻黄は?」ということが 出てきます。確かに甘草は将来的な面では十分とは 言えずもう何かをやらなければいけない状態に入っ ていることは間違いない,検討しなければいけない 状態に入っているのは事実なのです。ところが,麻 黄の場合にどうなのかというのは意見の分かれると ころでして,生産国の法律などの制度的なことも考 えなければならないのです。 そういうふうなことから,とにかくさまざまな議 論がされるものですから,その中でいわゆる生薬と いうものをもう一遍考え直そうということになった ときに,基本的には東洋医学会というところはやは り医学会ですので,そうすると生薬,薬というもの を考える,薬からというふうなことを一つの考え方 にしてきたり,従来それで良しとしてきたのですけ れども,世間はだんだんそうばかりではなくて,学 会本体の中においても,いわゆる元の植物の世界か らちょっと考えてくれないかというふうな状況が生 まれつつありまして,昨日も次期寺澤会長からそう いうふうな所信の表明がありまして,いよいよとに かく時代は相当突っ込んできたなというふうなこと の判断をしなければいけないだろう。 そこで,もう一度とにかく生薬ということを,こ れは60回の記念大会でもありますので,考えようと いうことになったときに,タイトルをどうしよう。 これは実は,会頭の方のご発案でして,「生薬供給 は確保できるか」。生薬は確保できるかというのが, よく一般的な言葉なのですが,生薬の供給は確保で きるかというふうなところに,意味深というか,苦 労した部分もありまして,この分については多分い ろいろな形の考え方があって,素直にそのまま話が 進んでいけるかどうか疑問なところもないとは言い ませんけれども,一応こういうふうな立場で進めら れたら...と願っています。 本日お願いいたしましたのは,いわゆる生薬を扱 うときに,個々の企業,メーカーさんがありますが, それらを集合した団体として日本漢方生薬製剤協会 生薬供給は確保できるか

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