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1. は じめ に 1928年, R. J. Kuhnが 初めて地下埋設パイプライ ンに陰極防食を適用 して以来既に半世紀有余が過ぎた昨 今, 陰極防食は, 埋設管を土壌腐食から守る普遍的な技 術として世界中に定着しており, 中には米国のように, プラスチック防食塗覆装を施した埋設管に対しては, ご く限られた例外的ケースを除いて陰極防食を適用するこ とを義務づけている国もある。これは, 埋設管の場合に は, 防食塗覆装というどちらかといえばpassiveな 防食 法に加えて, 陰極防食のようなactiveな 防食法を併用 することが, 比較的簡便な割には腐食漏洩防止に極めて 有効で, 総合的にみても経済的であることが長年の実績 によつて裏付けられているからにほかならない。しか し, このように一見揺るぎない技術であるかのように映 る陰極防食も, 実はいろいろな問題をかかえている。そ の一つが本稿のテーマである防食レベルの評価法に関す るものである。これも元はと言えば, 陰極防食が経験的 要素で固められた技術であって, ほとんど理論的背景を 持っておらず, 経験的に導かれたいくつかの指標に適合 するように設計 ・維持管理されつつも成果だけは上げて 来た嫌いがあるが故のものである。 そもそも陰極防食を施すからには, それが予期した通 り十分に機能しているか否かを評価しようとするのは当 然のことで, そのためには, 評価のクライテリオンが定 まっていて, それに要す る測定技術 も確立 されている こ とが前提であ ることは言を 待 た な い。1824年 に, Sir Humphry Davyが, 犠牲陽極に よる陰極防食を発明 し た 当時 は, 対象物が ボイラーとか船体の よ うな ものであ ったため, 目視で確認すれば 良 く, その時の クライテ リ オ ンは, 「腐食 の形跡が認め られない こと」で十分であ った。 しか し, 地下埋設管 の場合 にはそ うい う訳に もい かないので, 地表面か ら測定 出来 る何物かに よって判定 する ことが要 求され る ところ とな り, 管対地電位 のよ う な電位に よる方法, 埋 設管に流出入する電流 を指標 とす る方法等が考え出 され, 1933年 には早 くもKuhnに よ って-0.85V vs. Cu-CuSO4(以 下, 本稿 では電位はす べ て飽和硫酸銅電極基準で表示す る)と い うクライテ リ オ ンが提唱 され るに至 った のであ る。その後 もいろいろ な クライテ リオ ンが提案 され, 今で はそ の数は十指に達 す るが(表1参 照), そ のほ とん どは経験的に導かれた も

A Method for Evaluating the Performance of Cathodic Protection by Means of Analog Probes