English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Plus monthly

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Free Plan

1. 背景・目的 昨今の地域づくりでは、地域資源の維持管理において、住民らの 積極的な参画が期待されるようになっている。しかし高齢化の進行 が著しい農村部においては離農や後継者不足が進み、農業生産と一 体的に行われてきた地域活動から住民が離れる動きが顕著である。 この結果、地域活動によって支えられてきた農業水利施設等の農村 資源は、その維持管理が困難となりつつある。一方で、これらの農 村資源が洪水防止、大気浄化、景観保全等において果たす多面的な 役割の大きさが見直されており、それが果たしている機能からする と農村資源は全国で約 37兆円の価値を持つとの試算 もある。すな わち、現在は農村資源が機能的に大きな役割を果たしているにも関 わらず、その維持管理が農業従事者を中心としたボランタリーを基 本とした従来のシステムによることは困難な状況となっている。 地域資源の維持管理が困難な局面を迎える中で、「地域の宝探し」 的な手法での地域資源へのアプローチは、各地で盛んに行われるよ うになっている。しかし、「地域の宝」が発掘されても、それを継 続的な地域活性化活動へと組み入れていくことは疲弊化した地域社 会にとっては難しい。すなわち、現在は「地域資源」が持つ価値に ついての認識は広まりつつあるものの、恒常性や継続性を有する効 果的なマネジメント手法は確立しておらず、多くの地域資源の活用 が円滑には行われていない状況にあると言える。 そこで本研究では、地域資源のうち、管理主体が公所から個人ま でに渡っている農業水利施設を中心とした農村資源に着目し、はさ まがわ農村サポートセンターにおける非農家参加型による地域資源 維持管理手法を取り上げる。この事例の分析を通じて、地域資源に 備わった「通態性」を引き出す手段を導入することが市民参加型地 域資源マネジメントの恒常性・継続性の強化につながることについ て考察しながら、そのマネジメントの成立条件を明らかにする。 農村資源の維持管理制度としては、平成 19 年度より「農地・水・ 環境保全向上対策」が導入されているが、マネジメントの具体的な 方法論の提示には至っていない等の問題を抱えている。本研究では、 現行制度を補完できる手法の構築も視野に入れることとする。

INDISPENSABLE CONDITIONS OF “MANAGEMENT OF REGIONAL RESOURCES” WITH CITIZEN PARTICIPATION