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集 が企 画 され,実 現 した こ とを嬉 しく思 う。 専門誌 として の 「動 物 心理学 研究 」の こ こ数年 の状況 や展 望 につ い ては他 に譲 る と して(cf.川 合,1997),本 稿 で は最 近 の 日本動 物 心理学 会 の研 究発 表 に焦 点 をあ て て,学 会発 表 の現状 と展 望 につい て若 干の 意見 を 述 べ る。以 下 に,こ の10年 間 の動物 心理 学会 で の大 会発 表 を,発 表者 の 区分,所 属 機 関,動 物 種,ご と に分類 した。分類 対 象 の対 象 とな る研究者 お よび機 関は,す べ て第 一発 表者 とそ の所属 機 関のみ と した。 まずFigure1を み て も らい たい 。これ は,こ の10 年 間の大会発表件数 をTenureとNon-tenureに 分 けて 図示 した もの であ る。Tenureは,大 学 ・研究 所 にお いて年 限 な しの職 を得 てい る研 究者 と した(以 下, 本 文 で は常職研 究者 とす る)。Non-tenureは,実 際の 年 齢 に は関係 な く,研 究 員や 大学 院生 お よび 日本 学 術 振興 会 の特別 研究 員や 年 限つ きの技 官 ・助 手 な ど で あ る(以 下,本 文 では若手 研究 者 とす る)。 もっ と も 目立つ の は,大 会 発表 件数 が年 々増加 してい る こ とであ る。 しか しそ の内訳 をみ る と,常 職研 究 者 の 発 表 件数 は ほぼ一 定 で21~33件 の間 を推移 してい る、 それ に対 して若手研 究 者 の発 表件 数 は増加 し続 け, この増加 分 が全体 と して の発 表件 数 を 引き上 げて い る。現在 の年 次大 会 では若 手研究 者 の発表 の 多 さが 目をひ くが,私 が 日本 動物 心理 学会 に入 会 した10年 前 で は若手研 究者 と常職研 究 の発 表 件数 は ほ とん ど 変 わ らな かっ た。 1994年 頃 か ら若 手研 究者 の発 表 が増加 して い る。 ち ょ うどこの年 に 「動物 心理学 研究 」 の編集 委員長 に牧野現理事長が就任され,前 年に続く1・2号 の 合併号が刊行されてそれまでの 「遅れ」(刊行年と発 行年が異なっていた)を 取り戻した。翌年には編集 委員が刷新され,理 事長には関口前理事長が就任さ れた。関口前理事長は,若 手の話や研究発表をよく 聞いて下さることもあり,懇 親会にも学生が参加し やすい雰囲気になったように思う(懇 親会参加者の データがないのが残念である)。同時に,年 次大会で も若手研究者の発表が増えて来た。

Trends in Japanese Society for Animal Psychology : Analysis of annual meetings in this decade