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IV型 アレルギー反応 は,遅 延型過敏性反応 を引 き起 こす細 胞性抗体(TDTH)に よっ て引 き起 こされ る反応 であ り,極 大反応 に達 する までの時間が長 いので,遅 延型ア レ ルギー反応 ともよぼれる.広 義 には細胞障害性抗体(Tc)に よって引 き起 こされ る反応 も含 まれ るが,一 般的 にはTDTHに よる反応 をさす.IV型 ア レル ギー反応 は,抗 原 に 対 してTDTHが 産生 誘導 され る までの誘導相(induction phase)と 抗原剌 激 に よ り TDTHか ら遊走 阻止因子(MIF)や マク ロファージ活 性化 因子(MCF)な どの リンホカ イ ンが産生遊 離 して,遅 延型炎症 を引 き起 こす まで の効果相(effector phase)と に大 別 され る.な お,最 近 では リンホカイ ンはモノカイン と合わせてサイ トカイン とよぶ ことが多い. IV型 アレルギー反応 の関与が考 えられている疾患 にはべーチ ェッ ト病,慢 性肝 炎, 慢性関節 リウマチ,1型 糖尿病,サ ル コイ ドー シス,過 敏性肺臓 炎,感 染型喘息,シ ェー グレン症候群,接 触性皮膚炎 な ど種 々の ものが あげ られてお り,そ の うちの多 くは難 治性で ある.こ れ らの疾患 には主 としてステロイ ド剤が用い られているが,長 期 にわ たる投与 は重大 な副作用 を伴 う.し たがって,ス テロイ ド剤 に代 わ りうる薬物の検 索 は重大 な課題 であ る. 現在用い られている抗 アレルギー剤 は,主 として1型 ア レルギー反応 に対 す るもの で あ り,特 異的IgE抗 体産生抑制薬,メ ディエーター遊離抑制薬,メ ディエー ター拮 抗薬 など広範 な薬物が あげ られ る.し か し,他 の型,特 にIV型 ア レル ギー反応 に対 す る特異的抑制薬 は皆無 といって も過 言ではない. これ まで に,筆 者 らはIV型 アレルギー反応抑制薬の検 索 を行 ってきた .そ の最初 に あげられ るものがグ リチル リチ ンの活性構造 の研究か ら見 出 したIG-10(Int.J.Immunopharmac.7:41,1985)で あ る.さ らに,漢 方方剤,柴 朴湯 の構成生薬の一 つで ある厚朴 の成分 か ら導 いたK工16Cや 半 夏 の有効 成分 の フェル ラ酸 か ら導 いたAIF479tや-489tな どであ る(JPn.J.Allergol.32:317,1983.漢 方 と免疫 ・ア レル ギー 7:19,1993).こ れ らの化合物 は,一 部 を除 いてい まだ臨床応用 され るまで には至 っ

A strategy for the inhibition of Type IV hypersensitivity reaction