English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Tools annual

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Global: Zendy Plus annual

Global: Zendy Free Plan

組織因子(TF)は,古 くから組織 トロンボプ ラスチンの名で呼ばれ,臨 床検査の分野ではプ ロトロンビン時間などの試薬 として使われてい ることは周知である.ヒ トTFの 分子 レベルで の研究は,極 微量成分であることなどから血液 凝 固因子 として は遅 れ ていた が,1985年 の Brozeら の純化の報告1)に端 を発 し,1987年4 つの研究グループからcDNA配 列2)~5),1989年 のMackmanら の遺伝子構造6)な どの報告 と 近年著 しく進展 した.こ れらの知見を基盤に, 現在周辺 も含めたTFの 生物学,医 学が活発に 研究 されている. これらの研究によれば,ヒ トTFは 分子量47 kD(還 元条件でのSDS-PAGE)の 糖蛋白質7) であり,脂 質 と複合体を形成して,生 理作用を 発現する膜蛋白質 として存在する.そ の生理作 用は,血 液凝固VII因 子(F VII)ま たは活性 化血液凝固VII因 子(F VIIa)と 複合体 を形成 して血液凝固X因 子(FX),血 液凝固IX因 子 (F IX)を 活性化することにあり,血液凝固反応 の開始機構において重要な役割を担 っている. 生体内では,正 常時,血 管周囲組織,器 官の 皮膜,粘 膜上皮,大 脳皮質,腎 糸球体,心 筋細 胞などに常在性に膜蛋白質 として分布するが, 血管内皮 と末梢血液細胞では認められず,血 液 はTFか ら隔離された状態にある8)9)と言われ ている.一 方,出 血時には血管外の常在性TF が止血機序の トリガー として作用する.血 管内 皮細胞 と単球 ・マクロファージはエンドトキシ ン,IL-1,TNFな どの刺激によって細胞膜表面 にTFを 発現する10).ま た,癌 細胞,白 血病細 胞 などの病的細胞の一部に もTFを 発現 して いるものがある. このようなTFの 生理作用 と挙動を通じて, 止血,血 栓形成,炎 症,細 胞性免疫反応などに 深 く関与すること10)から疾患 との関連で注 目 され種々研究が行われている.そ の一環 として 血管内でのTFの 消長 も検討 されている. 本稿では,血 液中のTF抗 原量 と疾患 との関 係 を知る目的で開発 したTF抗 原量の酵素免 疫測定法(EIA)キ ットと,それを用いて測定 し た血液 中のTF抗 原量の若干の結果について

Measurement of Tissue Factor by Enzyme Immunoassay