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循環血液量,あるいはそれを超える大量出血の 結果その対応として,血小板数の減少,機能異常 や凝固異常がしばしば認められる .表 1 には 出血量と止血に必要な血小板,凝固因子の低下の 関係を示す .表でもわかるように,フィブリノ ゲンに関していえば 140 パーセントつまり循環 血液量の 1.4 倍の出血に対してフィブリノゲンを 含む製剤を投与しなければ,止血に必要な血中濃 度,約 100mg/dl を保てなくなることを示してい る.一方,血小板やその他の凝固因子ではいずれ も 200 パーセント以上,すなわち循環血液量の 2 倍を超える出血で問題となる.その病態生理と しては,第一は大量出血時に輸血される全血製剤 あるいは,赤血球濃厚液(RCC)では血小板や 凝固因子が十分含有されていないために,赤血球 の補充のみでは,結果的に血小板,凝固因子ある いはその両方が欠乏・枯渇するためであり,この ような希釈性の凝固障害が引き起こされ適切な治 療がなされなければ,重篤な結果となる.第二は ショック,あるいは基礎疾患に基づく DIC によ る凝固因子の消費による凝固異常が考えられる. さらには大量に投与される晶質液,あるいは膠質 液による希釈の影響や,低体温による血小板機能 低下あるいは凝固反応の低下も考えられる.

Effective treatment for massive bleeding with fibrinogen concentrate or cryoprecipitate