English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Free Plan

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

金属や化合物の粉体は,焼結材料や複合材料として,近年多く の方面で用いられており,それらの材料の機能性発現のためには, 粉体の粒子サイズおよび粒度分布のみならず形態制御が重要な因 子である。特に微粒子は,バルク材にない化学的,光学的,電磁 気的機能を有し,触媒,電子材料,化粧品,医薬などのさまざま な分野における適用に興味が持たれている 1) 。 ZnO 微粒子は機能性顔料のみならず,バリスタ,触媒,蛍光 材料として用いられ,さらに近年電導膜 In-Sn 酸化物の代替材料 として注目されている。 ZnO の製造は,水熱法 2) ,マイクロエマルジョン 3) ,電気化 学析出技術 4) ,スパッタ堆積技術 5) ,噴霧熱分解法 6) などが報 告されている。しかし,このような方法では,高い温度,正確な ガス濃度,流入量,希少な原材料,もしくは複雑なプロセスなど の厳しい反応条件を必要とし,低温で単純な方法を見つけること が重要となってきた。これに関しては,Zn (II) アンミン溶液から 基板上への針状 ZnO の析出 7) ,ZnO ナノロッド 8) やウイスカー 9) の調製が報告されているが,シュウ酸塩を経る ZnO 微粒子の 調製と形態制御は見当たらない。 金属シュウ酸塩は,低温で分解し付加価値の高い金属単体およ び酸化物微粒子を生成することから,それらの前駆体として利用 されることが多く注目されている。最近,アンミン水溶液から製 造した Ni (II) シュウ酸塩は,異形粒子のアンミンシュウ酸塩で あり,熱分解すると異形の金属単体または酸化物となることが報 告 10) されており,Zn (II) アンミン溶液からのシュウ酸塩の沈殿・ 析出と形態制御は,検討の余地も大きく興味深い。一方,湿式沈 殿法で得られるシュウ酸亜鉛は,熱分解により容易に ZnO 微粒 子を得ることができ,熱分解後の ZnO は表面積が大きく不純物 吸着が少ないなどの利点を有する。 本研究では Zn (II) の塩化物溶液およびアンミン錯イオン水溶 液から得られるシュウ酸塩の形態および化学組成を詳細に検討し た。さらに,得られたシュウ酸塩の熱分解過程および熱分解後の 形態変化を検討し,その結果をまとめた。

Morphology and Identification of Zinc Oxalate Precipitates from Aqueous Ammine Solutions and Their Thermal Decomposition Characteristics