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1958年 に鉄鋼技術 共同研究会 ・新技術開発部会に真空 冶金分科会が設 けられ て以来約4力 年を経過 したが, こ の間幾 多の曲折 を経なが ら, 委員各社の協 力によつて, 本委員会 はわが国の 鉄 鋼業 にお ける 真空溶解技術の発 展 に対 してい ささかの貢献 をす ることができた.す なわ ち設立の初期には, 外 国の技術の導入, 各工場の利 害, 技術水準の差な ど, 資料 の公開や討議に多 くの支障があ つた ことは事 実であるが, その後諸外国の技術や文献 の 詳細が多数公 表され るよ うにな り, また関係工場の技術 水準の平均化な どと相 まつて次第に情 報の交換や, 技術 上の問題点の討論 も活発 とな り, 操作 上あるいは製品品 質の改良についても, 多 くの有 益なデータが発表 され る にいた り, 本分科会 の初期の 目標である"国 内技術 の向 上", "国 産設備 の改善"を 強 く推進 できるようになつ た ことは, ま ことに同慶のいた りである. か くして生産 量はともか く, 設備数 においては一国 と してはほ とん どアメリカに次 き, 他 の欧米諸国に優 る保 有台数 をほこるまで に進展 して きているし, 国産 機器の 性 能も飛躍的 な向上 をしめすにいたつた。 もちろん設備台数をいたず らに誇 ることのみが, 技術 の向上て はない。多 くの鋼種, 大 量の製品に経済的 に適 用 して, 製品の品質の改善をはかることが最終の目標で あ り, そのためには基礎研究 はもち ろん, 多 くの開発的 研究が必要であるこ とはい うまて もない.本 分科会の今 後 の運営 もこの方面 を指向す ることとなろ う. 本 分科 会では, 1959年10月 に"鉄 と鋼"誌 上 に第1回 の報告を掲 載したが, 今回 はそれ以後に分科会で発表 さ れ た各委員 会社 のデータのみ を集録 して, 第2回 の報告 を編 集したもので あるが, その大要 は1962年10月 本 会秋 季講演大会 (広島) において鉄 鋼技術共同研究会報告 とし て"わ が国鉄 鋼業 の真空溶解技術 の進歩"と 題 して長谷 川主査が講演 した. この報告 の うち, 設備現況 のデータには多 くの委員 外 工場の御協 力を得 るところが多か つた.こ こに記 して感 謝の意を表す る. また この報告を編集 することがで きたのは, 資料 の集 収, 整理, 原稿の作製 な どの一切 に関 して とくに下記3 君の努力のお陰であ ることを述べ て感謝の しる しとした い. 関東特殊製鋼株 式会社 朝 熊 利 彦 君 日本冶金工業株式会社 渡 辺 哲 弥 君 早稲 田大学理 工学部 大 谷 利 勝 君 なお本報告は これ を 皿部 に別け, 第1部 は 「わが国鉄 鋼真空冶金の現況」, 第 皿部は 「鉄 鋼真空冶金 に関す る 文献」 とした. 本分科会の構成 メンバーは下記の通 りである.

Development of the Vacuum Melting Technique in Iron and Steel Industry in Japan