English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Plus annual

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools annual

Global: Zendy Free Plan

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

構造物が海水という過酷な腐食環境に耐える防食技術と して各種有機系樹脂あるいは金属材料による被覆技術が開 発されている。各種有機系樹脂被覆には海洋厚膜エポキシ 塗料系被覆や海洋エポキシガラスフレーク塗装系被覆,超 厚膜形エポキシ樹脂系被覆,超厚膜形ポリウレタン樹脂系 被覆などがある 1,2)。これら有機系材料による被覆は安価 であり,被覆対象物の形状に依存せずに用いることができ るメリットがあるが,波浪または浮遊物や船舶の衝突に耐 えうる機械的強度不足が懸念される。 一方,被覆材料に金属を用いた場合は機械的強度不足の 問題は解消され,耐摩耗性にも優れる。さらにはLNGやオ イルなどの可燃性物質が存在する場合においては防火性も 得られ,被覆材に金属材料を適用することは利点も多い。 但し,被覆材料にSUS304やSUS316Lなどの一般的なステ ンレス鋼を適用した場合,孔食や海生生物の付着に伴うす きま腐食が生じ,十分な耐食性は望めなかった 1)。そこで, 薄板チタンクラッド鋼を用いた金属被覆工法が1997年に 供用開始となった東京湾横断道路橋脚に適用された 3)。こ の工法はメンテナンスコストが大幅に低減できるが,材料 費と施工費が高価であったため適用が限られていた。 近年では薄板チタンクラッド鋼被覆より安価であるスー パーステンレス鋼による被覆工法が開発され,適用事例が 増えている。スーパーステンレス鋼は海水環境下で想定さ れる局部腐食を低減あるいは防止に効果のあるCr,Mo,N などの成分元素を一般的なステンレス鋼より高め,耐食性 を飛躍的に向上させたステンレス鋼である。2010年10月 より東京国際空港(羽田空港)のD滑走路が共用開始とな りアジアのハブ空港として大きな注目を集めたが,スー パーステンレス鋼であるSUS312LおよびUNS N08354がD 滑走路の鋼管杭(ジャケットレグ部)への被覆材として適 用されたのは記憶に新しい 4)。 鋼管杭の海洋環境における腐食形態は杭の部位ごとにそ れぞれ異なり,海上大気部,飛沫帯,干満帯,海中部および 海底土中部に分類されるが,スーパーステンレス鋼は海水 スプラッシュを浴び,直射日光に晒され,乾燥・湿潤を繰 り返す極めて腐食環境が厳しい部位(飛沫帯・干満帯)が 適用の中心である 4,5)。 従来研究においては一般的なステンレス鋼や2相ステン レス鋼の海水に対する耐食性については多数の報告がされ ているが 6–8),スーパーステンレス鋼の海水に対する耐食 論 文

Crevice Corrosion Behavior of Various Stainless Steels under Marine Environments