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Bi系 超 伝 導体 が発 見 され て以 来12年 が 経過 した. 現 在1km級 のBi系 多 芯線 材 が製 造 され, 一 部 市 販 され る まで に至 って い る. 応 用 展 開 も急 で, 20K近 傍 で作 動 す る7T級 の超 伝 導 マ グネ ッ トが 製造 され, また4.2Kで 作 動 す る25T級 の1GHz NMR用 超伝 導 マ グ ネ ッ トや電 力 ケ ー ブル の 開発 も進 め られ て い る. バル ク材 の電 流 リー ドを用 い た, 液 体ヘ リウム を 全 く使 わな い, 簡 便 な冷凍 機冷 却型 の超 伝 導マ グネ ッ ト (15T以 下 級) が 市 販 され る よ うに な り, 材 料 物 性 の分野 は もち ろん化 学, 生物 ・生 体, 医学 等広 い分 野 で強磁場 の利用 が盛 ん にな って きて い る. この よ う に, Bi系 超 伝 導 体 は, 多 くの 酸化 物 超 伝 導 体 の 中 で 最 も実用 化 に近 い材料 と して, 世界 中 で その研 究 ・開 発 が精 力 的 に展 開 されて い る. しか し, 発見 当初 は, 今 とはかな り事情 が違 ってい た. 発 見 か らほ ぼ4ヵ 月 間 (1988年5月 頃 まで) は 高 いTc相 の 分 離 (単相 化) が で きなか った こと もあ って, Bi系 超 伝 導体 は, 理論 的 に も実験 的 に も臨界 電 流 密 度Jcが 極 め て低 く て使 い物 にな らず との風評 が た ち, 米 国や 欧州 な どで は応 用化 に向 けての研 究 開発 に ほ とん ど手 が付 け られ な か った. それ を物 に したの は 日本 なので あ る. 理論 な ぞ どこ吹 く風, 日本 中 の大学, 国研, 企 業が一 丸 と な って応 用化 に向 けて研究 開発 を進 め, 現 実 に物 に し て しま った. ま さに 日本 で見 つか り, 日本 で開発 され た材 料 と言 え る. もち ろん, 現 在 は, 米 国 で も, 欧州 で もBi系 超伝 導線材 の開発 に しの ぎ を削 ってい る. 編 集委 員 会 か ら 「Bi系 超 伝 導 体 に つ い て何 か 書 い て ほ しい, 内容 は問 わな い」 との執筆依 頼 が あ った と き, さて何 を書 こ うか と迷 った. が, Bi系 超 伝 導体 が 日本 で発 見 され 開発 され て きた経過 を書 き留 め てお くの も重 要 と考 え筆 を とっ た. 書 くに当 た っ て, Bi 系超 伝 導 体 の 発 見 の経 緯 につ い て は他 で詳 し く書 い た1,2) の で, こ こで は主 に発 見後 の 経 過 に つ いて 書 い て みた い と思 う. しか し, 全て を網羅 す る こ とは不勉 強 な私 に は とて もで きな い相談 で, 独断 と偏 見 に満 ち た記 述 にな る こ とをお許 し願 いた い. この記述 が若 い 研究 者 の皆 さん に多少 な りと も参考 に なれ ば望 外 の幸 せ で ある.

Being Impressed by the Obvious Development of Bi-based High Tc Superconductors since their Discovery