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法を用いて,設計供用期間におけるケーソンの移動量か ら求まる修復費を含んだ期待総費用を求める手法であ る.また,高山ら(2006, 2009)は,沿岸構造物被覆材 (消波ブロック,被覆石,被覆ブロック)に着目し,設 計供用期間中における被覆材の補修費を算出し,LCCを 最小にする最適設計手法を提案している. また,消波ブロック被覆堤の滑動量算定法について, 下迫ら(2006)は,既存の混成堤を対象とした滑動量算 出モデルを,消波ブロックによる波力低減を考慮するこ とによって消波ブロック被覆堤へ拡張し,実際の構造物 設計に適用している.高山ら(2007)は,下迫らが考慮 していなかった設計供用期間中に発生する消波工の被災 の影響を取り込み,不完全被覆時に発生する波力増大を 考慮した計算法を提案し,高山ら(2008)ではその計算 法を被災事例に適用している.しかし,いずれの方法も 供用期間中のブロック補修は考慮されていない. そこで本研究では,消波ブロック被覆堤を対象として, 供用期間中のブロックの補修を考慮して滑動安定性を確 保した上で,LCCを最小にする最適設計手法を検討する. 高山ら(2007)の滑動量算定法に供用期間中に発生する ブロックの被災と補修を考慮して必要堤体幅を算出し, その補修費を高山ら(2006, 2009)の補修費算定手法を 用いて算出した.

Optimum Design for Breakwaters Covered with Wave Dissipating Blocks Considering Life Cycle Cost