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離岸流は毎年発生する海難事故の原因として知られ ており,海水浴場で離岸流の発生を察知することは防災 上重要である.離岸流の発生を観測する手法として,流 速計を用いて直接検出するものや,GPSフロートや染料 を海面に放流してそれらの漂流・拡散状況を観測する方 法が知られている .これらの方法には,一回の観測ご とに複数の人員が必要であることや,同時に広範囲を観 測するのが難しい等の難点が存在する. 既往の研究により,海岸に設置したXバンドレーダの 観測画像中に現れる汀線付近の筋状のパターンと離岸流 の発生に相関があることが明らかになっている . X バンドレーダは無人で長時間・広範囲の観測が可能な機 材であるため,海水浴場の常時監視による防災が実現で きると考えられる. 本研究では,石川県内灘海岸(図-1)にて海面の連続 観測を行い,Xバンドレーダにより取得された画像の解 析結果から,離岸流の発生状況の経時変化を把握した. 離岸流は沿岸の海底地形中で局所的に水深が大きくなる 箇所(リップチャンネル)から多く発生するとされてお り,本研究ではこの点に焦点をあてて調べる.リップチ ャンネルの存在位置を特定し,離岸流の発生との関連性 を説明する. 2. 離岸流の観測体制と解析手法

CONTINUAL OBSERVATION OF RIP CURRENT WITH X-BAND RADAR AT UCHINADA BEACH, KANAZAWA, JAPAN