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要 旨 一般 に飽和粘土の一 次元圧密 につ いては, Terzaghi 1) の著名 な 理 論に よって 完全 に解 明 され てい ると考え られ てい る.し か し厳密 にいえば,こ の理論 は 等方応力 のもとで排水のみが一次元的に生 ずる場合 に立 脚 している。す なわち Terzaghi の理 論は圧密過程 にお け る粘土層 内の有効応力の多次元性を考慮 していないの で ある。 多 くの粘土層 の圧密 は側方変位の生 じない条件 の もと で起 こる。 このような場合,側 方応 力は圧密 の進行 とと もに減少 し,そ の結果主応力差 が増大す る。 したが って 一次元圧密 を厳密 に理解す るため には,内 部応力の面 に 立ち入 って研究を進める必要が ある。 そこで,改 良型三軸試験機を用いて側方変位を許さな い圧密試験を行ない,側 圧変化,問 げき水圧の時間的変 化に注目して,有 効応力と容積変化,圧 密中増大する主 応力差と形状変化の関係や静止土圧係数 K0 の推移を研 究し,さ らに上述のような異方応力履歴が強度におよぼ す影響を調べるために,非 排水せん断試験を行なった。

STUDY ON THE ONE-DIMENSIONAL CONSOLIDATION AND THE SHEAR STRENGTH CHARACTERS OF FULLY-SATURATED CLAY, IN TERMS OF EFFECTIVE STRESS