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安全, アメニティなどを求める社会的風潮の高まりに 対応して, 電力施設の建設面 では安全性: 確保, 品質向 上, 建設コストの低減が大きな課題となっており, この 課題達成のための各種技術開発が活発に進められてい る. このような情況のなかで, 都市における地中送電線設 備の建設についてみると, 地下空間の過密化に伴い, 建 物 ・地下埋設施設との近接施工, 建設位置の深層化, 軟 弱地盤での工事の不可避等, 高度な建設技術が要求され る条件は多い 東京電力(株)で は, これらの都市土木技術の課題に 対し, トンネルおよび立坑をはじめとする技術開発に, 積極的に取り組み成果1)~8)をあげている. 都市の地中送電線土木工事における, 立坑建設工法の ひとつであるニューマチックケーソン工法は, 高気圧下 施工等による苛酷な作業環境, 施工能率面ならびに安全 性や, 熟練作業員の確保難等の問題から, 周辺環境等に 比較的恵まれた条件下において採用されてきたが, その 数は土留開削工法に比べきわめて少ない. 本報告は, これらの諸問題を解決するべく, 掘削の無 人化システムを開発し, 川崎市川崎区扇島において電力 地 中送電線 シール ドトンネル用立坑工事 に 採用 した の で, そ の概要 について述 べ るものである. この工事 にお い てニ ューマチ ックケー ソン工法 を採用 した のは, 立坑 深 さが40mに 達 し, 地 下水位 が高い ため, 土留開削工 法 によれば, 土留壁の深 度が40mよ り深 くなること, これ に伴 い施工設備 が大型化す ること, さ らにか な りの 補助工法 を要 する こと, 等 か ら無人ケー ソン工法 が有利 と判 断 されたためである.

UNMANNED EXCAVATION SYSTEM OF PNEUMATIC CAISSON APPLIED FOR THE TUNNEL SHAFT FOR THE UNDERGROUND HI-VOLTAGE ELECTRIC CABLE