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1. はじめに 朝みかけた橋の色が昼間全く違って見えたり、眼前 に広がるカラー舗装があまりにもどぎつくあざやかに 見えることを時々経験する.こ れらは光の条件の違い や面積の広がりによる効果と考えられる.屋 外の構造 物の色彩計画を行う場合、屋外という光の条件下で色 がどのように見えているか、また、面積効果はどのよ うに現れるか等の色彩の基礎的な認知特性は考慮すべ き項目であり、特に面積効果(彩 色面積が大きくなる と色彩の明度・彩度は小面積の場合より高く見える現 象)は 、大きな面が出現する土木構造物において重要 となると考えられる.し かし、これらに関する知見は 少なく、色彩計画に反映できるほどの定量的データは 得られていないのが現状である. そこで本研究では、屋外の光の下で実際に見える色 を「みかけの色」とし、JISで 規定されている物体の表 面色の測定方法により測定される色、すなわち標準光 の下で測定される色を「JIS色」として区別し、面積効 果による「みかけの色」の変化に着目する.

A study of color perception for color planning of structres