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日常臨床におけるクラウンブ リッジの支台歯形成はエ アーター ビンを用いた,座 位にて行 うことが一般的な も の となってお り,現 在ほ とん どの歯科大学における学生 実習 もエアーター ビン とマネキンを用いた座位で行われ て いる.し か し,一 概 に座位 といって も術者 の姿勢や患 者 に対する相対的位置は様々であ り,各 自がや りやすい 姿勢,位 置 で支台歯形成が行われてい ることが多い.こ うした状況 の中で,近 年診療のシステム化のみな らず学 習のシステム化を も目標 とした"水 平位診療法"が 保存 修復学の立場か ら評価 されるよ うになってきてお り,実 際に2~3の 歯科大学 では,す でに保存修 復学 の実 習 に 水平位診療法が取 り入れ られている.こ の水平位診療法 にっいては,術 者 の健康面に関す る研究や咬合面に限っ た内側性窩洞の作業評価に関す る研究1~7)は数多 くみ ら れ るが,全 部鋳造 冠の支台歯形成 のよ うに ター ビンヘ ッ ドの複雑な操作が要求 され るものでは,そ の作業評価に 不明な点が多い. そ こで当教室 では,(1)術 者 と患 者 との相対的位置関係 を厳密に規 定 している水平位診療法(以 下,Home Position),(2)日 常臨床で多 くの術者 が行 っている位置,姿 勢 で支台歯形成 を行 う一般的 な座位 診 療 法(以 下,座 位)の2つ を とり上げ,こ の2つ の診療姿勢で上顎左右 第1大 臼歯に全 部鋳造冠 の支台歯形成 を行 った際に,支 台歯形成面形態 にいか なる差異 が生ず るかについて一連 の報告8~1o)を行 った.そ こで今 回は下顎右側第1大 臼歯 (以下6)を とり上げ,同 様の実験 を行 った と こ ろ,若 干の知見を得たので報告す る.

The influence of the dentist position for the prepared abutment tooth contour - Part V. Mandibular right first molar.