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超高齢社会を迎えたわが国では,医科や介護と歯科と の連携が今後ますます重要になると考えられる.とく に,後期高齢者では主な死因が誤嚥性肺炎であり,彼ら の生命とQOLは摂食・嚥下機能の低下によって脅かさ れている.摂食・嚥下リハビリテーションの分野におい て,歯科が肺炎や誤嚥の予防・治療に大きく貢献できる ことは認識されている一方,歯科自体はいまだに摂食・ 嚥下障害患者に従来の治療のみで対応している現状もみ られる.今後は「歯科疾患のみを予防・治療する」医療 に加えて「生理学的視点から口腔機能の障害を予防・維 持・改善する」医療を提供できるようにしていかなけれ ばならない.すなわち,補綴治療により咀嚼機能を回復 させるのみならず,食物を取りこむ捕食から,咀嚼した 食物を食塊にして口から咽頭・食道まで送り込む嚥下に ついても多職種と連携して取り組んでいかなければなら ない. 多職種連携によるチーム医療の現場では「歯科ができ ること」を最大限アピールし,他職種から「口の専門家」 として認識してもらう必要がある.そのためには口腔機 日補綴会誌 Ann Jpn Prosthodont Soc 5 : 145-148, 2013

Tongue Pressure Measurement for Supporting the Dental Prosthetic Treatment in Super Aging Society