English (United Kingdom)

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/featured_content/oa?rat=en

https://curated-unify.zendy.io/wp-json/zendy-region/v1/highlighted_journal/

Global: Zendy Tools annual

Presents the keyphrase highlighting as premium feature

Keyphrase Highlighting

Presents the summarisation as premium feature

Summarisation

Insights

Presents the pdf analysis as premium feature

PDF Analysis

Presents the zaia usage as premium feature

ZAIA

Global: Zendy Tools monthly

Global: Zendy Plus monthly

Presents the access of premium content as premium feature

Premium Content

Global: Zendy Plus annual

Global: Zendy Free Plan

列車運行の安全を確保する鉄道信号システムは,高い安全 レベルが要求され,過去の事故の経験を基に,装置・システ ムの構成要素に故障が生じても危険が生じないようにする フェイルセイフ技術を発展させてきた.このフェイルセイフ 技術は,装置・システムの構成要素の故障特性を利用するも ので,列車を停止させる機能縮退によって安全を確保できる 装置・システムに有効である.代表的な鉄道信号システムと して,自動列車制御装置(ATC: Automatic Train Control)があ る. 1980年代中頃には,マイクロコンピュータを適用した高 度な機能を有する鉄道信号システムが実現できるようになっ た.そのための安全技術は,CPU等の冗長構成と故障特性を 配慮した電子回路に加え,ソフトウェアによる診断機能を有 効に利用したものであり,フェイルセイフ性を確保する方法 であった. その後,一般産業界ではリスクベースの機能安全が適用さ れるようになり,鉄道信号にも導入された.その結果,EU 統合を背景としたヨーロッパ域内の鉄道信号の安全規格が 制定され,定量的解析も必要とされるようになるとともに, IEC国際規格化やEU域内での鉄道の安全管理のための共通安 全手法(CSMs: Common Safety Methods)も構築された.更に, 鉄道信号の安全技術は,輸送システムとしての信頼性,国 際調達や認証を含む,鉄道システム全体を対象とするRAMS (Reliability, Availability, Maintainability and Safety)へと展開し ている. このような鉄道信号システムの安全技術は,最近重要性が より増しているコンピュータ制御の安全を扱う機能安全にお いても,フェイルセイフ技術を基本とし高頻度診断によって 安全を確保するという点でほかの応用分野にない特徴を有し ている.本解説では,鉄道における安全技術と機能安全につ いて概説し,機能安全におけるフェイルセイフを含む安全技 術の意義について論じる.

Safety Technologies on Railway Signalling and Functional Safety