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生活習慣病は“毎日の良くない生活習慣の積み重ねに よって引き起こされる病気”を指し,日本では糖尿病, 脳卒中,心臓病,脂質異常症,高血圧と肥満が生活習慣 病に含まれている.今や日本人の死亡原因の 3分の 2が 生活習慣病に関連しているといわれている[1].一方, クオリティオブライフ(QoL:Quality of Life) という言 葉は“人間が生まれてから死ぬまでに送る生活の質”を意 味し,人間が生きている間の幸せ度を示す尺度として最 近使われるようになっている. このような生活習慣病の予防あるいは改善そして QoL の向上には,日常生活における我々の健康状態を監視し, 医師による適切な助言あるいは診断を常時受けられるよ うにすることが必要不可欠である.図 1 に示すように, 情報通信技術が著しく発展し,パーソナルコンピュータ (PC:Personal Computer)や携帯電話等の情報端末を使う と,我々はほとんど全ての欲しい情報を今日手に入れる ことができるようになった.しかし,自らが問い合わせ て自身の健康状態に関する情報をオンデマンドで取得で きる健康監視システムは実現してきているが[2]~[4], 日常生活における自身の健康状態を情報端末を使って誰 もがいつでも取得できるような常時稼働している(プロ アクティブな) 健康監視システムはあまり多くは実現し ていない. 本稿では,そのようなプロアクティブなシステムをユ ビキタス健康監視システムと呼び[5],それを構築する ための鍵となる二つの技術,すなわち,センシング技術 と無線伝送技術について現状と将来展望を解説する.

Data Gathering of a Vital Sensor and Its Application to Ubiquitous Health Care Monitoring