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1.ま え が き 電力系統 の制 動 抵抗(SDR)は,従 来 主 に過 渡安 定度の向上手段 としてのみ採用 され てお り(1),その後 続に発生する動揺 の抑制 にはあ まり積 極的 に用 い られ ていない。 この問題 に関 して,最 近著 者 らは,事 故後 の動揺を短 時間 で抑制 で きる制動 抵抗 の再投 入制 御 法(2)を提案 した。 しか し,電 力 システ ムは種 々の条件 に応 じて時 々刻々変 化 して いるため,系 統 において予 想外のパラメータ変 化が生 じて も,確 実 に制御 で きる 制御法でなければな らない。制動抵 抗は周囲温度 のみ ならず,投 入時間,そ の他 の条件(端 子電圧 な ど)に よりその消費電力 が大 き く変化 する ことが知 られ てお り(3)こ の影響 を考慮 した制 動抵抗制 御法が 必要 であ ると考 える。著者 らの知 る限 り,こ れ まで制動抵抗値 の変化 を考慮 した制御 法ωは報告 され ていない。 本報告では,さ きに提 案 した制動 抵抗の再投入制御 法{2}において,制 動抵抗値(消 費電 力)が 変化 した場 合の系統動揺 へお よぼす影響 を検 討す る。 また,こ の ような抵抗値変化 が生 じて も,動 揺 の抑制 を速や かに 小さくで きるロバ ス トな新制御 法 を提 案(5)し,そ の有 効性を示す。 2.制 動抵抗の ロバ ス ト制御法 本制御法 は署変構造制御 に基づ いた制御法 の一種 で あり,解 軌道 を一般化 エネル ギー関数 に よって決定 さ れた切換 え線上 に沿 って安定平衡点 へ到達 させ る。 こ の制御法の特長 は,系 の状 態ベ ク トルが切換 え線 に拘 束されるた め,パ ラメータ変動や外乱 な どに対 して不 感なロバス ト制御が構成 で きるこ とであ る。 システムは,図1に 示 す ような2回 線 を有す る一機 無限大母線系統 を対象 とした。系統 の制御装置 は,一 次遅れ系で模擬 した ガバ ナ,自 動電圧 調整器 を用 いて いる。 また,同 期機 の システム方程式 には界磁 鎖交磁 束減衰効果 も考慮 した。 システム方程式 は次式で表 される。

A Robust Control Method of System Damping Resistor for Improving of Power Systems Stability