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アトピー性皮膚炎治療ガイドラインの主なもの として,厚生労働科学研究班が作成したものと日 本皮膚科学会が作成したものの二つがある.両者 は大筋において大きな差異はないが,前者はアト ピー性皮膚炎の診療に関わる臨床医を広く対象と しているのに対して,後者は皮膚科診療を専門と する医師を対象としている.厚生労働科学研究に よるガイドラインは 1999 年に最初に作成され,そ の後 2001 年,2002 年,2005 年,2008 年 に改訂 された.日本皮膚科学会によるガイドラインは 2000 年に最初に作成され,その後 2003 年,2004 年,2008 年,2009 年 に改訂された.2015 年 10 月現在,改訂版を作成中である.また,2006 年に は日本アレルギー学会によりアトピー性皮膚炎診 療ガイドラインが作られ,2009 年,2012 年,2015 年に改訂されたが ,これは基本的に厚生労働科 学研究によるガイドラインの解説書的役割を果す ものとして作成された. 本稿では日本アレルギー学会によるアトピー性 皮膚炎診療ガイドライン 2015(ADGL2015)のな かで薬物療法にポイントを絞り,最新の知見も交 えながら概説する.

[THE BRIEF COMMENTARY ON GUIDELINES FOR THE MANAGEMENT OF ATOPIC DERMATITIS 2015--the point of drug treatment].