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異種物質を接合し,界面構造を制御すること で新機能を発現させる複合化技術は,新規機能 性材料の創製手法として注目されている.一般 的な複合化は核となるコア粒子や多孔質粒子を 添加し,その表面や内部に異種物質を析出させ ることで達成される.しかし,添加する粒子の 調製,修飾,複合粒子の作製といった多段階プ ロセスが必要となり,生産コストの観点から好 ましくない.また,表面被覆型や内部分散型と いった複合形態は材料の物性に直接に関与する ためその形態制御は必須である.つまり,現在 の複合粒子作製プロセスにおいて,単一プロセ ス化と複合形態制御を両立させることは重要な 技術課題である. そこで,我々は液滴界面というマイクロ界面 に着目した.複数の物質を溶解させた液滴を有 機溶媒中に形成した場合を考えると,拡散の進 行とともに液滴界面上において析出速度の速い 物質から順次結晶を析出していくことが予想で きる.つまり,液滴という限定空間内で結晶化 速度の差を利用して複合化を達成することがで き,その差の大きさにより複合形態の制御も可 能であると考えられる.本研究では,水溶液を 微粒化し有機溶媒中で球状界面を形成する噴霧 晶析法により 2種類の溶質を含む溶液から粒子 を作製し,粒子形態および複合形態の制御につ いて検討を行った.さらに,各溶質に対する水 の分配量から結晶化速度に差が生じる理由につ いて考察した.

Development of a Particle Composite Process Using Micro Interface Diffusion