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最近,金 属ナノ粒子の調製 とその応用に関す る研究が飛 躍的に多く報 じられるようになった。高密度,高 精度の情 報伝達や記録を可能にする電子素子か らフォ トニック材 料,医 用材料に至るまでナノ粒子 に期待される用途は広範 にわたる。これらの応用研究を支える基礎技術 として,ナ ノ粒子のサイズ,形 態制御に加えて粒子の配列法の開発が 重要である。とくに,電 子素子 としての応用にはナノ細線 の調製や粒子を1次 元的(線 状)に 配列させる方法が鍵を 握 っている。 ナノ細線の形成には界面活性剤の吸着を利用 した結晶成 長法やメソポーラスシリカの空孔で金属を結晶成長させる 方法などが報告されている。一方,ナ ノ粒子を線状に配列 させる方法としてはMirkinら により開発 されたDip-pen 法が知 られている1)。しか し,AFMチ ップを用いるこの方 法は任意の場所に粒子を配置で きる大 きな長所がある反 面,大 面積の配列形成には向かないかもしれない。他の1 次元配列法としては,メ ソポーラスアルミヂの空孔中に毛 管現象を利用 して粒子を埋め込む方法,DNAや ポ リ(か フェニレンエチニレン)な どの直鎖状高分子を鋳型 として ナノ粒子を吸着させる方法などがある。これ らの方法はそ れぞれ特長があるが,前 者では粒子が導入されていない孔 があったり,後 者では粒子の配列が厳密には1次 元でなく ジグザグである,多 数の1次 元鎖を規則的に配列させるこ とが困難である,な どの問題点もある。一方,サ イズ制御 されたナノ粒子の自己組織化による配列では基板上での2 次元配列や溶液中か らの析出による3次 元配列が報告さ れているが,1次 元配列にっいては知 られていなかった。 これは,従 来ナノ粒子のサイズ制御 と凝集防止に用いられ るリガンドがアルカンチオールなどの直鎖状分子であるか または トリフェニルホスフィン類のような比較的低分子で

Spontaneous Formation of One-Dimensional Arrays of Gold-Dendron Nanocomposites