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病 に お い て も,臨 床 的 に はLey-Smadel(1955)13),桂 (1955)14)は 発 熱 初 期 か らの 抗 生 剤 投 与 で は 再 発 が 多 く, 患 者血 清 のWeil-Felix反 応(WFR)価 も 低 い と報 じ て い るが,R.orientalisの 動 物 実 験 に おい ては,K抗 体 価 の 上 昇 が 不 定 か つ 低 値 で あ り,Rickettsia特 異 補 体 結 合 反 応(CFT)も 充 分 強 力 な抗 原 の 作製 が 困難 でSmadel(1955)2)の 総 説 に お い て も,患 者 血 清 のCFT陽 性 率は50%程 度 であ り,か つ株特異性 が強 い と 述べてい る。これ らの原因 か ら,他 のRickettsiaと 異 な り,WF Rま たはCFTを 指標 とす る抗体産生状況の研究は困難 視 されていた。 しかるにWFRに おいては及川 ら15),瀬 尾16)のProteus OXK培 地 の改良 によつて,家 兎のW FRが 恒 常性を もつて可能 とな り,CFTに おいては川 村 ら17)18)のAmberlite抗 原作製法に よつて,R.orientalisのCFTが 患者血清の場合100%に 特異的 に陽性 と な り,実 験動物 を用い る種々の研究 も可能 となつた。著 者は これ らの方法を用い,家 兎にR.orientalisを 実験的 に感染 させた際,抗 生物質投与が抗体産生にい かなる影 響 を及ぼすかを,WFR凝 集価 お よびCFT抗 体価 を指 標 と して検討 し下記の成績 を得たのでここに報 告する。

Influence of the Administration of Chloramphenicol on the Antibody Response of Rabbit Iinoculated with <i>Rickettsia orientalis</i>